マンション-夜景エントランス外観のCGパース作成-②仕上げ
2016/03/17
以前書いた記事(マンション-夜景エントランス外観のCGパース作成)の続きになります。
ライトの設置-②
室内のライトの設置はベランダにつけたガラスの具合と合わせて設置したいと思いますので、先にガラステクスチャのパラメーターをいじります。
今回のガラスはすりガラスだと推測しました。すりガラスの特徴はガラスの向こう側の形が見えなく、光線の直線透過できない散光効果です。この特徴はテクスチャ[Refraction]の部分をメインとして調整します。最初にガラスの透明度が上げるようにRefractのカラーをグレーにします。
IORの数値を1.0に、Gossinessの数値は0.8にします。Gossinessはぼかしの量で、透明度のボケ具合をコントロールできます。1から0に近づくにつれボケが強くなります。試しに0.8から設定して、後でレンダリング画像の様子を見てまた調節します。
そして下のSubdivs はサンプリング量です、ぼかしの品質をコントロールする。数値を上げるほど品質が上がります。伴いにレンダリング時間も数字に比例して増加します。やわらかい光を透かしている効果のために、レンダリングの時間がかかりますがこの部分の数値を32にします。
色の表情をつけようと思い、Diffuseのカラーをちょっと紫色っぽくしまして、ガラスの色味を変えます。外のライトは環境光以外に、花壇や庭にも照明がありますが、これらの照明はライトを設置するだけじゃなく、代わりにVray ライトのマテリアルでソーラーライトの効果を作ります。
なぜかというと、いまの段階でVrayライトを置いても、後からレタッチをするときに植栽にかぶるし、環境にも必要がないためです。最後にエントランスにVray IESライトでスポットライトの表現を作ったらレンダリングのステップに進みます。
レッタチ
レッタチはレンダリングで出来た画像を、もっと細かい雰囲気で表現するステップです、この絵でしたら、夜景に照明による明暗や光と影などのエフェクトを強調することになります。見本画像は全体的に紺色がきつく感じますので、自分の作品では好みに合わせ、色味はちょっとやわらかくしたいと思います。
先に適当な空を入れます。ちょっと青みが強い夕方の空を入れて、建物と色調や明暗度を合わせ、トーンカーブで建物の明暗調を調整して、面の立体感を強調します。
花壇や庭の植栽を適当な位置に置き、ソフトでソーラーライトの光が植栽に当たっている効果を作ります。葉っぱは、場所によって光が当たる範囲も違いますので、この部分にきっちり表情をつけて、絵を締めます。
最後にエントランスに目をつけてもらえるよう明るくしたら、完成です。
CGパースの制作はキュビカにお任せください。
