【3dsmax基礎知識】どう違う?アタッチとグループの使い分け
2017/07/18
皆様こんにちは。
CGパース制作デジダスキュビカの三輪で御座います。
さて、今回は3dsmaxにおける基本的な機能の一部である「アタッチ」と「グループ」について
紹介しようと思います。
3dsmaxにおけるアタッチとグループの違い
まず「アタッチ」とはどのような機能なのかを説明します。
3dsmaxにおけるアタッチは、モデルやラインなどに対して使用できる機能の一つで
個々が独立したモデル同士を選択し適用することで、複数あったモデルを1つのモデルとして
操作することができるようになります。
次に「グループ」についてです。
3dsmaxにおけるグループ化は、モデルやラインなどに対して使用できる機能の一つで
個々が独立したモデルを選択し適用することで、複数あったモデルを1つの班に集約することができます。
一見すると同じ機能のように見えますが、実は結構違う機能だったりします。
要するに、
アタッチ=複数のモデルを1つのモデルとして結合する
(複数存在したモデルが大きな1つのモデルになる)
グループ=複数のモデルを1つの班として集約する
(班の中では個々が独立したままになっている)
といった違いがあります。
3dsmaxでのアタッチの作業手順
では、3dsmaxでのアタッチの操作を実践してみましょう。
今回は下記画像の青いモデルを基準に進めていきます。
手順としては、
- 基準となるモデルを選択
- マウス右クリックで表示されるウインドウから「変換」を選択
- 展開されたウインドウから「編集可能ポリゴンに変換」を選択
- 画面右のコマンドパネルから「アタッチ」を選択
- 「アタッチ」が選択された状態でアタッチしたいモデルを左クリックする
これでモデルのアタッチが完了しました。
考え方としては「青モデルに赤と黄のモデルが取り込まれた」とすると分かりやすいかもしれません。
アタッチされたモデルはこの時点で個々での編集ができなくなりますので注意してください。
3dsmaxにおけるグループの作業手順
次に、グループの操作を実践します。
グループでは基準となるモデルは必要ないのでこのまま進めます。
手順としては、
- グループにしたいモデルを必要に応じて選択する
- ツールバーのグループタブから「グループ」を選択
- 必要であればグループ名を変更して[OK]をクリック
- この時点でグループ化は完了し、モデル名が太字になっていることを確認
これでモデルのグループ化が完了しました。
考え方としては「個々は保持されたままの集合体」といった形になるかと思います。
グループはグループタブの「開く」を適用すると一時的に解除することができ、
開いてる間は個々での編集が可能になります。
編集が完了した後は同じくグループタブの「閉じる」を適用すれば元のグループに戻ります。
以上がアタッチとグループの作業手順となります。
両者の特徴として、今回の例のように同じモデルを使用していても、
アタッチとグループではアタッチのほうがデータ容量を軽くすることができます。
グループは全てを結合してしまうアタッチと違い、グループ化した後での編集・変更が
しやすいという特徴があげられます。
3dsmaxにおけるアタッチとグループの使い分け
今回紹介した二つの機能ですが「どういった場面でどちらを使うべきなのか」という疑問を
お持ちの方もいらっしゃるのではと思います。
たしかに、どのツールをどの場面で使うかというのはある程度のセオリーが決まっています。
ですが、基本的にモデリングというのは作るものが同じ場合でもアプローチの仕方が幾通りも存在するものです。
アタッチとグループに関しても、必ずどちらかを使わなければならないという決まりはありません。
場合によって二つのツールを使い分けたり、まったく別のツールを使う方法もあるかと思います。
基本的なセオリーに従っていれば、そのほかの手法は自由なのではないかと思います。
大切なのは柔軟な発想力なのではないでしょうか。
今回の記事は以上となります。
最後までお読み頂き有難う御座いました。
皆様のお役に立てれば幸いです。